ラボーのUボート

軍港の町キールの近くのラボー海岸へUボートを観に行く。映画「Uボート」に出て来たものと同型艦の実物が砂浜にドンと置いてある。折しもどっピーカンの青空の下、辺りは海水浴やカイト or ウインド サーフィンを楽しむ人で一杯の明るい砂浜だが、軍艦好き親父が集い暗くて狭い艦内に潜り込む場違いな存在である。僕は本物の潜水艦はドイツ博物館の小っちゃなU1以来だが、大きなVIIで完全体であり興奮しまくり。あちこち撫で回し覗き込み写真を撮って、何時までも出られない。一列になって後部から入り前部から出るのだが何十人にも追い越された。全く興味も無いのに付き合って写真撮影まで買って出てくれる、娘らは潜水艦を見るのを半分、子供のようにはしゃぎのめり込む父親を見るのを半分という感じか。

全長67mとこの船は寸法は大きいが、人間の空間は写真の通り極僅かである。ここに44名が乗り込み何週間も航海していたとは。叩くとカンカン鳴る薄っぺらな外板で水深120mまで潜って敵艦の恐怖と戦っていたとは。普通なら頭がおかしくなったのではと思われる。潜水艦から降りて波打ち際で海藻を拾ったり砂浜で貝殻を探したりして平和である事の幸せを実感する。

有名な船です。U995。ノルウェーに拿捕されていたのを返して貰ったらしい。
右側のが海軍記念塔とかで、中にはビスマルクの模型やら面白いもんがあるらしいのですが、時間が無くパスしました。
後部入ってすぐの電気系の制御室。ずーっとこんな幅の通路が50mほど続くだけです。思いっ切り場違いな格好の娘ら。
僕が写真を撮っている間、生暖かい眼差しで見守り優しく待ってくれている青服の叔父さん。この人もじっくり時間を掛けて見ていましたが抜かれました。
聴音(ソナー)室通路からガラスで仕切られて入れませんでした。隣は通信室。
一般兵の寝床。44名に対し10人分くらいしか無い?交代で寝ていたらしいが。周りには木製の収納庫がずーっと続いている。私物では無く食料を詰め込んでいたとも。一枚のマットの長さは僕が両手を伸ばしたくらい、ということは180cmも無い? ドイツ人それで寝られるのか?
一番前の部屋は魚雷装填室兼ベッドです。こんな馬鹿でかい魚雷を積み込んでるんで、寝るのも隙間って感じです。
下士官だか将校だかの部屋。ってただの通路でしかないんですが。この辺の物入れは流石に個人使用かな?あちこち内装は木張りですね。
外観。なんか後ろに見たことの有る人が同じようなポーズで。

写真をたくさん撮りました。ギャラリーにあるのでご覧下さい。 https://1wishyouwerehere.com/laboe_u-boat/

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