ロンドン、ブルックランズ博物館

後ろ髪を引かれる思いでRAFミュージアムを後にして、渋滞の中サンドイッチを齧りながら向かったのはブルックランズ博物館。世界最初のレーシングサーキットでありイギリス最大の航空機製造拠点とあって、陸も空も見所満点。場内には夥しい数のボランティアの爺さん達が働いており何でも質問に答えてくれる。バンク走行体験は爺さんへの寄付1ポンドのみの安さ。車はオールドタイマーから最近のF1まで英国車がずらり。24Lの航空機用エンジンを積んだ1933年ネイピア・レイルトンは必見。航空機工場跡では羽布張りから木製、金属、複合材と機体材料の変遷を手触りで楽しめるコーナー、アルミ板を曲げてカシメて飛行機を作るコーナーと、これまた子供向けの技術体験展示が豊富で羨ましく思う。大戦機、ジェット機の展示も見応えある。朝スピットファイアに乗った俺が午後にはハリアーのコックピットに収まっている!何という日だ!と興奮。最後にコンコルド搭乗体験で締め。コンコルド、設計は1962年、何と同じ歳じゃん! 違う時間軸の未来から来た様な、今や無くなってしまった超音速旅客機は間近で観ると胸熱。

ブルックランズ博物館の入り口。世界初の専用レーシングサーキットで、その巨大なバンクは迫力です。
クラシックカーから奥のF1まで、ここはアラカルトでメジャー所を揃えてみました感のある最初のホール。この後、どんどんディープな展示が続く。
こちらはF1のコックピットに座ってドライビングシミュレーターを体験出来るコーナー。並んでいます。
航空機用W型12気筒、排気量24Lの化け物エンジンを積んだネイピア・レイルトン。1935年、ブルックランズで時速235キロのコースレコードを打ち立てました。
オートバイも古いのがズラリ。なにせ過渡期のレーサー達、フロントサスのリンクなんかもう訳分からん所から飛び出してますね。
元の航空工廠後に並ぶ航空機展示。こちらは皮を剥かれたビッカース・ウェリントン
航空黎明期の帆布翼機(レプリカ)からホーカーハリケーンなどの大戦機、Baeホークなどジェット機まで多彩に並ぶ二階の展示場。
ハリアーのコクピットに乗れます。ハリアーもスピットも、まず座席に靴で降りてから脚を下ろして座れ、と言われたんだけど、パイロットは普通そうするのかな。座面を土足で踏むのは何となく抵抗があったけど、確かにそうやらんと乗り込めない。ここは登録も行列も無く、行ったら係のお兄さんがいて乗せてもらえます。
ブルックランズで一部の部品を生産していた縁で里帰りしたコンコルド6番機。約30分のガイドツアーを申し込んで中に入ってシートに座り搭乗体験出来ます。中ではコンコルドの歴史についてのショートムービーを上映してくれます。
世界最初の成層圏風洞。内部を1/20気圧、-60℃まで下げて2万kmの高空の条件を再現した上で風洞として高速の空気の流れの中の機体の動きを観察出来る。こんなものを冷戦前に作っていたとはビックリ。誠に昔の英国の技術は素晴らしかったのだな。
広い芝生にはコンコルドを始めとした旅客機が数多く展示されており、たいていは中まで見られるようになっている。後ろに見えるのがオリジナルのブルックランズ・サーキットの巨大バンク。この辺は荒れておりもう走れないが一部デモ走行可能な区間がある。
この車に乗せてもらったが、僕一人だけなので「全開で!」とお願いしたところ凄まじい音と振動でダッシュを見せてくれた。あっという間にラジエータが蒸気を吹いてオーバーヒートしていた。

写真はギャラリーに大量にありますのでご覧下さい。バンク走行体験の動画もあります。まずは自動車関係の写真です。

続いて飛行機関係です。

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