欧米のオーディオ好きの間で「低音が凄い高音質のソース」と言うとよく出て来るコレ Jennifer Warnes の The Hunter のSACDで安い出物をずっと探していたんだけれど、とあるブログで「SACDより24K GOLD CDの方が好み」みたいなのを読んで24Kなら普通のCDに毛が生えた様な値段なので買っちゃいました。確かに無駄に高音質、と言うと失礼だけど、楽曲も良いし(なんと! The whole of the moonが!)声も綺麗ですが1曲目 Rock you gently の重低音は誰得なのか不思議。
http://venetor-sound.jugem.jp/?eid=6
こちらのページではLPとCDの波形の違いまで見せてくれていますがLPの尖り波形は只のオーバーシュートだったりしないかの疑問が微存。
日本では同テーマで話題になるのは Cowboy Junkies の The Trinity Session になる訳ですが、欧州版のCDでは超低音はカットされている為かこちらの今時のオーディオ向け超低音確認ソースの話題には出て来ないようです。これの録音が87年、The Hunter も92年リリースと言うことでそんな昔から録音技術は充分高かったんだなあと感心。
で、ここから本題なんですがコロナ在宅もあって手持ちのCDをながら聴きすることが増えたのですが、ある日ボーッとボブ・ディランのベストを流していてビックリ。I shall be released、ベスト盤なんで71年のスタジオテイクですがこの低音とんでもなくないですか。左CHの軽いアコースティックギターのつま弾きから始まったと思ったら5秒後に右CHからボカン!と入って来るバスドラ? ヘッドホンだったんで頭に左フックくらったような衝撃でした。こんな危険なCD売っちゃいかん!と思ってアレコレ試してみると30Hzくらいがマトモに出ない装置では全然普通ですね。デスクの卓上システムは小型SPで45Hz未満は聞こえないので全く問題無し。メインのELAC 207Aは30Hz〜と言うスペックですが実際聞こえるのは35Hzくらい、これでも結構量感のある音の塊が右から飛んでくる感じ。たまたま最初に聴いたのが 27Hzまでフラットな Stax のヘッドホンだったので驚かされましたが普通のスピーカー、ヘッドホンだとそれ程でもないです。Dylanは世代じゃ無いしあまり真面目に聴いていなかったので今まで気が付きませんでした。
まあ今時シンセで人工的な重低音が入った録音は全然珍しくなくてこんなので騒ぐ事も無いんでしょうが、昔のフツーのソースでもたまに凄い音が入ってるなあ、という発見でした。ちなみにYoutubeなんかもStax掛けて聴いていると突然割り込んでくる広告にたまにえげつない音量の重低音が入っていて耳が潰れるかと思うほどなので危険です。スマホで見てる分にはそんなの全然聞こえないから全く平気なんですがね。
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