ハノーファー航空博物館へ

大学時代の友人がハンブルクに仕事で来たのでお出迎え。今日は朝からハノーファーまで足を伸ばして航空博物館へ。小さな私設の博物館だが、Bf109G, FW190の実物レストア機始め、F-104G, An-2R, Spitfire MkXIV, Mig-15等がある。飛行技術の歴史にも細かく触れ、リリエンタールのグライダーから第一次大戦の三枚翼、Spirit of St louis(本物はスミソニアンにある)、等の著名な飛行機のレプリカが時系列に展示されている。またエンジンはDB601, RR MerlinのレシプロからMe262のジェットまで豊富に並んでいる。飛行機にとっては敵の88mm高射砲まであるのがおかしい。実機が少ないのは模型でカバー、とばかりに館内いたるところに1/87から1/1.8の模型がひしめいている。ノルウェーの湖からJu52を引き上げるジオラマ等力が入っている。日曜と言うのに客は10数人位しか居らず、暇そうな職員さんがアジアから来る珍客に何度も話し掛けてくる。「日本にはこのような博物館は無い。軍用機は白眼視されており先日零戦を飛ばしただけでバッシングが起きた程だ」と教えてやると目を丸くし「信じられない」と。FW190のキャノピーのレールの構造が良く分からん、と質問すると脚立を出して来て機体によじ登らせてくれた。Mig21が展示リストに有るのにどこにも無いなと思っていたら、三時間ほど後に帰るときになって、道路から入るところに看板代わりにハヤニエになっているのに気が付いた。

実は本物のパーツは一部で、レストアと言うよりはレプリカに近い機体です。手はプロペラに触れていない、ことになっています。
ここにある飛行機はほぼ全てレプリカ。その代わりに?当時の台所のコンロやら電話機やら色々本物らしきものも飾ってある。
オットー・リリエンタールさん? 雁と一緒に飛んでいます。
ノルウェーの湖底に沈むJu52サルベージの図。冬は凍っている水温の低さ、淡水で有ることなどから意外と程度が良かったようだ。全て赤土と化した東南アジアの旧日本軍機とは大違い。
DB605エンジン。今にも動きそうに程度良い
Me262のジェットエンジンを前に「これでご飯三杯いける」風情の男達。ホンマにここから全然動かなかった。
やっぱスターファイターだよね!一応触っちゃいけないことになっているけど、主翼前縁のカミソリ風味を試してみずにはいられませんでした。
Bf109G。脚が貧弱!と言う俺は只の松本零士の受け売り。
脚立立てて触りまくらせてくれたFW190のコクピット。小さな博物館なので遠い日本からのお客さんは珍しがられて非常に親切に対応してもらえた。
FW190のキャノピー。枠が真ん中のヒンジで折れ曲がり、後方に向けて狭まる機体に合わせて幅が変わる。じゃあ透明な窓は?ヒンジから後ろに延びる部分は分割してあり曲げられるようになっているが、そこから後ろは無理矢理曲げているとしか見えない。
これがMig21のハヤニエです。支柱は機体を貫通している訳ではないですが。雨ざらしでぞんざいな扱い。

写真をたくさん撮りました。ギャラリーにあるのでご覧下さい。 https://1wishyouwerehere.com/2017_oct_hannover/

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