WRC 2017 Deutschland, Trier

WRCラリードイツの三日目に行って来た。場所はトリアー周辺。日記を見ると15年前にもトリアーのラリーに行っている。ローブが初優勝した時、と言うと隔世の感有り。15年前同様、妻に5時に起こされ弁当を持って出陣。アイフェル山地越えで気温は8度まで下がるわ霧に包まれるわで危ぶまれたが結局夕方までピーカン、顔を真っ赤に焼いての観戦となった。

最初はSS9、Panzerplatte(陸軍基地内)の数kmの短いスーパースペシャルステージで、ランキングトップのHyundaiのニュービレがいきなり左タイヤをもいでリタイヤの大波乱。今のWRCマシンはパワー制限もあり音量もそれなりでド迫力と言うよりは皆鋭さを感じる走り。コーナーで片輪を完全に内側ダートに落として全開で曲がっていくテクに痺れる。

Panzerplatteは基地内の交差点を斜めに仕切って直角コーナー二つにしたものを組み合わせると言うやや乱暴なコース設定。メインの会場であり、芝生の斜面に椅子を置いて一日中飲みながら観戦する人も多い。ラリーVRマシンの出店も在り、待ち時間の長いラリー、結構な客を集めていた(僕も乗った)。その後車で一時間移動した畑の中のSS12 Roemerstrasseでは、ターマックではあるが森を抜け丘を超えるラリーらしいコースも楽しめた。途中森から鹿が二頭飛び出してコースを横切るハプニングもあり、観客は沸いていたがオフィシャルはヒヤヒヤだったろう。その後再度Panzerplatteに戻り、午後のスペシャルステージを観てから帰宅。まだ二つオープンなコースのSSが在るがデジカメの電池も切れたしこっちも体力不足。帰りの高速で雨も降ってきたし撤退のタイミングは悪くなかったかな。

Panzerplatteは駐車場から会場へのシャトルバスが完全にキャパ不足で15分ほど待たされたり、Roemerstrasseも駐車場待ちで30分も渋滞が延びたりして不満も在った。15年前は地図を見てコースと交わる一般道を見つけて自分で観戦ポイントを決めて行って観たりして、色々ユルい時代だったのだとは思う。当時は動体専用カメラE-100RSで15枚/秒で撮りまくった。今回は動体苦手のX-E2、特に望遠は鈍くさい事で有名なXC 50-230で心配だったが、腕は衰えておらず(嘘)相変わらず下手な鉄砲をいっぱい撃って少しは当たったかな。ちなみに15年前はこんな感じ。
http://www.1wishyouwerehere.com/WRC2002/
マクレー、サインツ、果てはデルクール等なつかし過ぎ。今年もオフィシャルは変わらずインプレッサだった。

SS15 Panzerplatte のHyundaiのSord。この写真は一眼カメラの電池が切れたのでコンパクトのRX100で撮ったもの。何を撮っても良い仕事してくれる良いカメラ。
メイン会場のPanzerplatte。画面左右に平行に走る何本もの道路と、奥に延びる道を交差点で斜めに仕切り90度ターンの連続を作っている。手前の芝生の斜面からコース全体を見る人、柵目一杯まで近づいて目の前のかぶりつきを狙う人、ど真ん中の芝生で飲んでいる人、様々。ビデオ画面が有り、ずーっとアップでレースを追ってくれるのでそれを観てもいいけど何しに来たか分からん、という気もする。
これがWRCの体験マシンだ! 12人も乗れる意外とデカい奴。アクチュエータのパワーはそれなりで、ジャンプの着地も痛くない(本気出されても困るが)。横Gもあるが、WRCドライバーのオンボードカメラはホンマに真横向いて走るので怖い。
こんな感じに交差点を仕切ってコーナーにしてます。間にはコンクリートの壁があるんだけど、絶対越えられないって重さにも見えないけど。時間差付けて走っているから、交差点に両側から同時に入ることだって有り得なくは無いんだけど。。。
競技者の前に走ってくるオフィシャルの車は、何故か未だに懐かしいインプレッサ555!!新車買う金無いのか?
これが衝撃の土曜の朝からタイヤが横っちょ向いて戻って来た、ニュービレのSS9だっつ!! ここはSSの正にゴールポイント(左にタイム計測器有り)だが、何とか辿り着いた感じ。
ニュービレがやらかしてくれたお陰も有って、今回ターマックで初優勝のTanak。年間でも3位に浮上。
トヨタのラッピ。SS9の計測ポイント前最終コーナーでインを攻める。左前、擦ってますな。
SS12 Roemerstrasseに移動。広い駐車場から少し歩くと原っぱにオフィシャル二名。ここは未だユルい感じ。遠くにテントが見えるところはステージとか売店とか色々ある。多分そっちの方はタイトコーナーとかジャンプポイントで見栄えがするんじゃないだろうか。ここで面白いのは、外人さん達がロープも無いのに、きちんと最前列を守って一直線に並んでいるところ。誰も指示もしていないのに、何となく周り見て(空気読んで)行動出来る。日本人じゃなくても出来るんだー。って言いたいくらい、普段はドイツでも皆さんルールが無ければいい加減です。
SS12 今回2位になったシトロエンのミケルセン。こんな感じでのどかに観戦してます。
日本では応援されているんでしょうか?総合でも上位のトヨタのラトバラ。今大会はイマイチ切れてない感じしたけど。
SS12、左コーナーでインを攻めまくるTanak。ここは皆このライン。このコーナーを右の森から鹿が横切った。
一般客のステージ間の移動は、各自が己の信じるところを辿って移動するだけで指定ルートとか無い。僕のカーナビは何故か誰も通らない裏道の山越えを指示してきた。ここが制限速度100kph。いやー、ホンマ?このツイスティなコース、ブラインドもあるのに100キロ出せって?(指定速度じゃない)頑張りまーす!! 幹線道路通っていると、たまに移動中のWRCマシンとも遭遇して嬉しい。でも反対車線もガンガン出て追い抜き掛けてくるしチョット怖い。
ニュービレがリタイヤしたお陰で総合ポイントトップだぜ!のフォードのオジェ。今回も3位。SS13の高速右コーナーで。1/125で標準レンズでピタッと止められんとは歳のせいか。
SS15 オジェのコーナリング。突然木陰から現れてこんなスピードで突っ込んでくるんですよ。結構撮るの大変なのが分かっていただけるかと。

写真をたくさん撮りました。ギャラリーにあるのでご覧下さい。 https://1wishyouwerehere.com/2017_wrc_trier/

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