The Waterboysライブ

火曜日の仕事の後、Duisburgで The Waterboysのコンサートに行って来た。日本ではおそらく「ろくでなし子の夫」として知られているであろう Mike Scott の、まあワンマンバンドである。デビュー時から好きで80年代の特にケルト民謡調ロックの時は大ファンだったし一度解散した後のMikeのソロまでは聞いていたが、再結成後のロック色強い曲は聴いていなかった。どうも客層は似たような想いの年寄りばかり。しかしコンサートは新アルバムからの曲がメイン。女性ボーカル二人立ててファンクっぽい感じやらで皆さん今一ノリが悪い。といきなり82年の最初のシングル”A Girl Called Johnny”を演ると場内総立ちで通路で踊り出す奴も。また新曲が掛かると大人しく椅子に座って手拍子、と言う妙な雰囲気。Mikeも分かってやっているのだろうが……。ついに慎みの無い奴が曲の間で「昔の曲をやってくれよ!」と叫ぶ。「やってるよ?」と拗ねた様に返すMikeに古い曲名を叫び続ける観客達。呆れたのか「じゃあ This is the sea をファンクバージョンで」とふざけて返事しただけと思ったら、ホントにその場でピアノでリズムとコードを弾いてバンドにフォローさせ、アドリブでファンクっぽく歌い出した。バンド全員でMikeを凝視して次の指示を待ちながら演奏していたし、演出じゃないと思うんだよね。その後も新旧とりまぜて客席は立ったり座ったりだったが、それでも最後は大ヒット曲 The Whole of the Moonもやって超大盛り上がり、アンコールは Fisherman’s Blues で締めくくってくれて観客はまあそれなりに満足して帰路に着いたのでした。

マイク・スコット、まだ58歳なので元気。僕が最近聞きに行くミュージシャンでは若い方かも(笑。ギターの音は意外と荒々しく歪ませ、曲もロック寄りである。最近の歌詞は分かりやすいラブソングが多い。
左の金髪のお姉さんはオープニングアクトのバンドの人で、一曲コーラスでゲスト参加。ベーシストでかい!ベースがストラトに見える。
左はオリジナルメンバー。Mikeが一度ヴァイオリンと言いかけて「フィドル」と呼び直した。調べるとヴァイオリンとフィドルは楽器としては同一で、クラシックと民族音楽で呼び分けているだけのようだが、そこはこだわりらしい。フィドルとバンジョーの掛け合いでいい感じ。
感情を込めるとヴァイオリンはギターよりも上半身全体を揺らしてエキセントリックな様子だが、このハモンドオルガン使いのオッサンも相当。白髪を振り乱して身体全体で演奏する。未だにハモンドってのも良い。
これが This is the sea 演奏中。Mikeが左端でピアノを弾いている。皆でMikeの様子を凝視していて、変。
会場はシアターで、ロックコンサート向きではない。座席もフワフワでゆったり座れる。頑張って最前列中央やや右寄りの席をゲットし落ち着いて観ていたら、途中で興奮した客が踊り出して目の前まで来るわ、カメラ抱えてステージ前をうろつく奴が居るわで気が散った。

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