金曜夕方、仕事の後でデュッセルまで行ってフラメンコギターのヴィセンテ・アミーゴのコンサートに行って来た。会場は美術館等統合したホールで雰囲気も客層もクラシックコンサートの様。フラメンコってどう聞くのだろう、自分としては手拍子足踏みで聴きたい!と思っていたが、皆さん大人しく椅子に座って清聴。ケータイで写真を撮る人もあまり居ない、静かすぎる雰囲気だった。
コンサートはとても良かった。見かけは昔の眼光鋭い美青年のイメージから髪もところどころ白くなりすっかりオッサン化してはいるが、長〜い指を目一杯広げた左手でくり出す独特のメロディと右手の超絶早弾きは変わらず。三列目中央の席で指使いも表情もよく見えて良かった。ソロは二三曲でバンドとの演奏がほとんど。
右端のパパイヤみたいなオジサンが主にボーカル担当で張りのある声で時にギターから主役を奪う。右から二番目の偉丈夫はパルマ(手拍子)専門であのガタイは見かけ倒しかと思ったら、突然演奏中にスックと立ち上がり舞台中央で踊り出し、見事なサパテアード(フラメンコ流タップ)を決めて大喝采を浴びた。ビセンテはソロ演奏中はほぼ目を閉じしかめ面だが、皆と演るときは互いに微笑みを交わしながら楽しそう。曲間の挨拶が全部スペイン語(だと思う。知らんけど)で御愛想のドイツ語一言もないのがびっくり。意外と良く喋るんだけど殆どの客は?。
ベースはたまにハイトーンのソロも入れるが概ね大人しく、隣のパーカッションはカホン主体に加え手打ちのシンバルやらあれこれ叩きまくり。カホンがあんなに多様多彩な音が出るとは知らなんだ。カホン手前の薄めの胴のタムみたいなのは何だアレ?会場を揺るがす極低音のボイーンと言う空気砲みたいな音の出る打楽器。誰か教えてください。
最後はクラシックコンサート風に総立ちで拍手を延々続けアンコールも一度はやってくれたが二度目は出て来て並んで挨拶だけして終わり。二回だけというのがクラシックとポピュラーの中間ということか?
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