ケンジントン Expert Mouse 改造

昔からケンジントンのトラックボールの、それも玉がデカい奴が好きで日本では会社で愛用していた。昨年来肩こり対策でキーボードをエルゴタイプに変えたのと同時にドイツでもExpertMouseを購入。そこそこ快適に使っていたがスクロールリングだけは幾ら使い込んでも渋いまま。どないなっとんじゃ、と開腹して絶句。ズルっとした感じは軟質樹脂のパイプを転動体としている為。カクカク引っ掛かるのは転走面に樹脂成形時の丸い突き出しピン跡が残っている為。最も重要なスムーズな動きが要求される所にこの構造は許せん! と怒りの余り勢いでベアリング化を実行。

転走面両面に溝が有るので、これを生かす。丸いピン跡も削って溝形状を繋げる。ボールは3mmの鋼球100個とか入った袋が送料込み数ユーロで買える。手持ち工具を駆使して両面の溝を出来るだけ均一に深くし、丁度ボールがはまる様に削り込む。大体出来たら研磨剤とボールを入れてガシガシ回して馴染ませ、疲れたところで再組み立て。保持器が無いのでボール同士の接触音がするし四点接触玉軸受けになってしまってボールベアリングにしては摩擦大だが、元々のカクカクズルズルした不快な手応えからは天地の差。正しく作られた機械を使っている喜びに満ちあふれつつ快適に仕事中。

Amazonのレビューを見ても皆「ボールは良いけどリングの操作感は最悪」って書いてる。なんでこんな物作り続けてるんかね。

信頼性優先で有線です。スクロールリングの高さが気持ち1mm程高ければいいのに。ボタン枠を下げる改造するか。
ベアリング屋に勤務したこともあるが、まさか自分の手でレースウェイを削り出す日が来るとは思わなんだ。
この溝の入った平面をローラーが転がる訳ですよ。そこに押しピン跡がボコボコわだかまってる訳です。なんぼ回しても馴染んだりしないですよ、こんなん。我慢して使っててアホみたいでした。一発加工入れて綺麗な面にすべきでしょ。
細い枠が保持器で、円筒形のがローラー。どうも手触りが変だと思ったら、このローラーが軟質樹脂。当然摩擦もデカく転がしてもズルズル。カチャカチャ音がするのを嫌ったのだろうが、せめて硬質テフロンくらい使うべき。
摩擦に対しスクロールリングが軽いのも良くない。最初ゴムを引っぺがして中に鉛でも詰めて重くしようと思ったが結局そっちはやらんかった。

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